ノンソルラミネートのメリットとデメリット

20241004 #コラム

ノンソルラミネート加工とは

有機溶剤無使用のラミネート方式

ノンソルベントラミネートは、有機溶剤無使用(non-solvent)のラミネート方式のことです。有機溶剤を使用しないため、CO2やVOCガスの排出がなく、環境面や製品の臭気が少ない、近年最もフューチャーされているラミネート方式です。エバーコート株式会社は、いち早くその性能に着目し、1983年に導入。日本トップクラスの台数保有と40年以上の歴史と実績を誇るノンソルラミネートのパイオニアです。

ノンソルラミネートのメリット

VOCガスの排出がない

ノンソルラミネートは有機溶剤を使用しないため、VOCガスの排出がなく、残留溶剤による内容物の品質低下の懸念もありません。さらに、ドライラミネートと比較して、接着剤の塗布量が少なく、乾燥工程が不要なためエネルギー面等々でもCO₂排出量削減につながります。

様々なラミ構成に対応

エバーコートのノンソルラミネートは40年の実績に基づいた、接着剤の配合、塗布量、エーテル、エステル系の2種の効率管理により、他社では実例の少ないノンソルラミネートでの「ボイル可能フィルム」や「アルミ蒸着フィルム」の安定供給も可能です。

高速塗工・安定塗工

ノンソルラミネートは乾燥工程もなく、ドライラミネートと比較して高速塗工が可能です。また、エバーコートのノンソルラミネートは使用設備も最新鋭。巻芯ロスレスブラシカッターシステムとトルク安定で、巻芯シワを軽減させます。また、巻締まりを防止するニアロール装置との併用で巻きズレ、シワも防ぎます。スーパーテンション装置によるカール防止で超低テンションのラミネートも可能。

ノンソルラミネートのデメリット

貼り合せの基材やインク等の制限がある。

ドライラミネートと比較するとどうしても貼り合せの基材やインク等の制限がある点はデメリットとして挙げられます。エバーコートではテスト等を積極的にチャレンジし、エーテル、エステル系の2種の効率管理、ノンソルラミネートでの「ボイル可能フィルム」や「アルミ蒸着フィルム」の安定供給も実現しています。

エージング工程が必要。

初期のラミ強度を担保するために基本的にエージング工程が必要となります。※エージングとは、37℃~42℃程度の温度に調整された管理室に一定期間保管することで接着剤の硬化を促進し、強度を確保する工程のことです。       

細かな調整やオペレーションスキルが必要。

無溶剤型の接着剤は分子量が低い等、その性質の兼ね合いから、綿密なテンションコントロール、塗布量管理が特に重要になり、細かな調整やオペレーションスキルを備えたオペレーターが必要となります。エバーコートでは、ノンソルラミ導入から40年以上のキャリアを誇り、最新の技術とノウハウを身につけたプロフェッショナルなオペレーターたちが皆さまからの厳しく多様なご要望にお応えしています。

ノンソルラミネート加工実績品目例

主なノンソル加工実績品目例。

■軽包装、食品全般(OPP(PET)//CPP、OPP//VMCP、ONY/LL)

■アイス蓋材(紙(トップコート)//PET)

■ハム台紙、うなぎ蒲焼等深絞り(CP//ダイアミロン(MF))

■テープ、帯材、断裁品(OPP//OPP、PET/PET )

■米袋(ONY/LL、LL/LL)

■エーテル:(OP・PET/CPP)、原紙500mm以上、原紙500mm以上、OP/OP(特記なし)

■エーテル:OP/LL(冷凍)

■エステル:PET/PET(特記なし)

■エステル:NY・PET/LL・CP(ボイル用途、98℃以下)、OPP/LL(ボイル用途98℃以下)

■蒸着構成:PET・OPP/VMCP(透明・アルミ蒸着)

■ボイル処理:NY・PET/CP(原紙500mm巾以上、119℃以下)

■紙関係:紙構成(エーテル)、コート紙の加工可能。要相談

ドライからノンソルの切り替えならエバーコート。

ノンソルラミのパイオニア「エバーコート」へ

ドライラミネートからノンソルラミネートへの切り替えのご相談も多くいただいております。ドライからノンソルの切り替えなら、日本トップクラスの台数保有と40年以上の歴史と実績を誇るノンソルラミネートのパイオニア「エバーコート株式会社」へ、ぜひご相談ください。

この記事を企画・執筆した人

エバーコート株式会社

この記事は、エバーコート株式会社が企画・執筆した記事です。
食品プラスチックフィルムのラミネート加工(ドライ・ノンソル)をテーマにお役立ち情報や会社情報を発信しています。

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